おうち英語をするにあたって、長期留学経験者の観点から、モヤモヤ~としらすの頭の中に描いていたり、感じていたおうち英語のメソッドは明文化されていませんでした。
根幹には日本語を習得する道程と同等に英語も母国語方式でやればいいよね~とありますが、息子の英語教材や関連アイテムも、しらすの感覚から「あ、これ役に立つな~」「これは不十分だなあ」などと取捨選択していました。家族からはおうち英語の舵取りは一任されており、ロジカルに説明する必要もありませんでした。
DWEの契約も、夫からは「二つ返事のOK」で何も苦労なかったという・・。
我が家のおうち英語は「ママのトップダウン型!」(笑)
そんな中、おうち英語界隈で有名であった書物を何冊か読むことに。育児書はほぼ読まない(読もうと努力しても毎回嫌になって読み切れない・・(笑))私ですが、バイリンガル育児関連書籍は著者が学者の方のものから、バイリンガル育児を終えた親御さんのものまで様々なものまで手を出しました。
その中で、自分の考えと重なる部分の多いもの、情報源として役に立った良書を何冊かご紹介いたします。
(こちらは随時更新します。)
我が家のおうち英語参考図書一覧(随時更新)
バイリンガルは「茶の間」で育つ! ロバート・A・パーカー (著)
DWE購入者もしくは検討者向け。DWE販売促進用の書籍であることは間違いない。
日本に暮らしながら、DWEが提唱する母国語形式で英語を習得していく理論を科学的根拠も交えて説明。DWEは日本在住のネイティブ家庭も購入している教材であるとも。
Q&Aの章ではDWEを使い続ける上で親に芽生える不安を中心にQ&A方式で取り上げている。
バイリンガル育児は過熱していて、DWEユーザー同士の交流もSNSで活発。その中で本来のDWE本来のコンセプトを活かさない形に過度な内職を施したり、親が大人の知恵で教材に手を加えすぎたり、また周囲と比較して親が暴走してしまうこともあるかもしれない。そんな時にこの本はDWEの基本に戻り、親の頭を冷やす働きをしてくれると思います。この本にバイリンガル育児のノウハウが書かれているわけではないので、具体的なノウハウについては、以下の2冊がおすすめ。
世界で活躍する子の<英語力>の育て方 船津 徹(著)
海外留学はせず、日本国内で家庭内英語教育を成功させる道筋を段階的に分け、参考商品(基本的に高額英語教材はなし)も紹介し、後々何度も子供の進度に沿って見直す際に情報が探しやすいレイアウトで書かれている良書。本書でいう日本国内でトップレベルであるのは高校までに「CEFR B2レベル」、英検でいうと準一級の取得。やはり子供が親の手を離れて更に英語力を伸ばそうとする際、必要になる最低限のレベルなのかな、と。
8~10年の学習時間の確保とリーディング力・コミュニケーション力を上げることが肝。スタート年齢別の計画もあるのがよい。幼児期からのスタートに大きなアドバンテージがあるし、容易になるのは間違いないが、全員が幼児期から始められるわけではないので。
英語育児をする上で重要なフォネミックアウェアネス、フォニックスの進め方も非常にわかりやすい。おうち英語入門書としても最適。
万人向け!
ほんとうに頭がよくなる 世界最高の子ども英語――わが子の語学力のために親ができること全て! 斉藤 淳 (著)
しらすの一番の愛読書。今後は何度も読み直すことになるだろう。
でもタイトルで損をしてる🤣
Part 1 基本編、Part 2 実践編において、私が思い描いていた理想とするおうち英語の考え方と歩みが心地よい文体で科学的根拠も散りばめながら書かれています。15-18歳に「CEFR B2レベル」に到達させるための年代別実践的手法や参考アイテムの紹介あり。他のバイリンガル育児本は英語ができることで他人より上の立場になれる!ようなニュアンスを感じることが多いのですが、この本についてはほぼありませんでした。日常会話ができる程度のレベルにするのなら、子供の英語にかけた時間を他の大切な経験に充てた方がいいと言い切っているのも好感。著者が初めての留学経験(大学)で経験した「本物の学問に触れ、学ぶことの本当の喜びを味わえた(本文引用)」は、ポンコツである私も経験し、卒業後の社会人経験にも大きな影響を与えました。また、学生英語は世間では通用しない(バカにされる)ことを経験しました(笑)ので、日常会話レベルを超えた先にまで子供には到達してもらいたいです。
「海外留学は高校の1年留学」が英語力をつける観点から適すると感じた世界で活躍する子の<英語力>の育て方よりも本書がお気に入りです。しらす個人の意見として、幼児期からおうち英語をしているのだし、留学は英語力の強化や国際感覚を磨く目的を超えた更に価値あるものにしたいからです。本物の学問に触れるとしたら、高校よりも大学の専門課程以降が適しているのではないでしょうか。
アメリカの小学校ではこうやって英語を教えている 英語が話せない子どものための英語習得プログラム ライミング編 リーパー・すみ子(著)
息子に文字を読むことを意識させたくなくて、息子にフォニックスを始めるのは早すぎると感じていたところ、フォネミックアウェアネスというものを始めて教えてくれた良書。
ライミング・アリタレーションなど、英語のリズムを身に着けるフォネミックアウェアネスの大切さを実践的な子供との触れ合い方法も参考になります。おうちで親がやるには難しいものもあるので、知識としてフォネミックアウェアネスを理解するだけでも充分と思う。
- ネイティブ友達は、幼児期にめっちゃ読みづらいあのDr. Seussに親しんでいるのはなんでなんだろう?
- かけ流しにマザーグースを聴かせるべきかなあ?
- 日本人の平坦な英語って何故伝わりづらいんだろう?
などの疑問の答えとなる本でした。
デジタルで変わる子どもたち ――学習・言語能力の現在と未来 バトラー後藤裕子 (著)
ペンシルバニア大学教育学大学院言語教育学部教授である著者が膨大な科学的根拠を基にデジタル媒体の教材やメディアは幼児の言語習得にどのように影響するのか、今現在も定説がない研究内容ですが、著者の見解も含めてわかりやすく説明されています。
・・と思いましたが、友人数人は非常に読みごたえがあると言っていました🤣
デジタルメディア全盛期におうち英語を行う親として、デジタルメディアの活用により子の言語能力・認知能力を育てる点で頭を抱える瞬間は多い。親としては手間が減ることが多いのでデジタルメディアはありがたい存在だが、それは親が便利と思うだけで、実際はアナログで与えた方が子供の発達には好影響なのではないかと日々悩んでいました(結果我が家はデジタル抑え目)。直接的なインタラクション・親のデジタルリテラシー・批判的思考力がある事の大切さを強く感じた。
頑張りたい(白目)
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